「喉に魚の骨が刺さったときの対処法は?」
「ご飯を飲みこむのは良いの?」
「何科に受診すればいいの?」
こういった疑問を解決する記事です。
喉に魚の骨が刺さることは、魚を食べる際の大きな懸念事項の一つ。
喉に魚の骨が刺さった場合、まずは冷静に効果的な対処法を試みることが重要です。
間違った方法で骨を取り除くと、さらに状況が悪化することもあるので、しっかりとした手順を踏むことが必要です。
そこで本記事では、魚の骨が喉に刺さったときの対処法を解説します。
記事後半では、ご飯を飲みこむ方法についてや何科に受診するのかお話ししますので、ぜひ最後までごらんください。
魚の骨が刺さったときはツボを刺激する
喉に魚の骨が刺さったときに、特定のツボを刺激することで取れやすくなります。
これは鍼灸の理論に基づいて言われています。
効果的なツボは以下の2つ。
1つずつ解説しますね。
対処法①:間使(かんし)のツボ
間使のツボは、手首から指4つ分上の位置、腕の中心に位置しています。
不快感や痛みが強く感じる方の腕を優しくマッサージしてください。
数分で魚の骨が取れることが期待できます。
また間使のツボは、心の安定や便秘解消の効果も知られていますよ。
対処法②:郄門(げきもん)のツボ
郄門のツボの位置は、手首と肘の中間のラインの手首側に少しずれたところに存在します。
親指の腹部でゆっくりと圧をかけると、数分以内に魚の骨が取れるとの声があります。
とくに右手での刺激が効果的です。
郄門のツボには精神の不調や不安を緩和し、自律神経を整える役割も持っていると伝えられていますよ。
ご飯を飲みこむ方法は効果的?
結論、状態を悪化させるため効果的ではありません。
なぜなら、ご飯を強引に飲み下すことで、骨が更に喉に深く埋まる危険性が考えられるため。
「喉に骨が詰まったときは、ご飯を口に入れて飲み下すと良い」と昔ながらの教えがあります。
しかし、この方法は状態を悪くさせるので、おすすめしません。
自分で魚の骨を取り除くのは?
じゃあ、自分で取るのは大丈夫?
結論、内部の粘膜にダメージを与えるリスクがあるため、あまりおすすめしません。
一般的に骨が刺さる部分は、以下の部分になります。
上記の部分は、専門の器具がないと取り除くのが難しい部分です。
したがって、自分で骨を取り除くのではなく、専門家の手を借りましょう。
魚の骨が喉に刺さったときは何科に受診する?
魚の骨が刺さったとき、どこに受診すればいいのか解説します。
耳鼻咽喉科へ訪れよう
結論からいうと、魚の骨が喉に刺さったときは耳鼻咽喉科に訪れてください。
なぜなら耳鼻咽喉科は、耳、鼻、喉などの疾患を専門とする診療科だから。
耳鼻咽喉科では、医師が喉を直接観察して、魚の骨の位置を確認します。
その後、ピンセットや内視鏡などを使って、骨を慎重に取り除きます。
魚の骨が喉に刺さったときは、自分で取ろうとせず、耳鼻咽喉科を受診しましょう。
鯛の骨が喉に刺さった場合は?【結論、速やかに医療機関へ】
鯛のような太い骨の場合はどうすればいいの?
鯛の骨が刺さった場合は、速やかに救急外来を受診しましょう。
理由は他の魚の骨に比べて硬くて鋭く、取り除くのが難しいため。
太い鯛の骨が喉や食道に深く刺さると、以下の症状を引き起こすことがあります。
そのため、すぐに医療機関を訪れてください。
細かい魚の骨が喉に刺さった時の対処法
じゃあ、細い魚の骨のときはどうすればいいの?
アジやサンマ、ウナギのような細かくて小さい骨を持つ魚に関しては、一晩様子見しましょう。
細かい魚の骨が喉に刺さったときは、以下の対処法を試しましょう。
次の日に違和感がある場合は、医療機関を訪れると良いでしょう。
子どもに魚の骨が刺さったときの対処法
子どもの喉に魚の骨が刺さったときの対処法は、骨が刺さっている位置や深さによって異なります。
骨が浅く刺さっている場合や喉の上の方に刺さっている場合は、指の届く範囲であればピンセットで取り除きましょう。ただし無理はNGですよ。
骨が深く刺さっている場合や喉の奥に刺さっている場合は、無理に取り除こうとせず、耳鼻科へ受診しましょう。
子どもの場合でも、以下の対処法はダメです。
またかかりつけ小児科では、対応してくれない場合があります。
小児科に電話で確認するか、耳鼻科へ訪れるのがいいですね。
魚の骨が刺さらないための予防方法
魚の骨が刺さらないようにする方法を知りたい
魚の骨が喉に刺さないようにするには、以下の予防方法を心がけましょう。
魚を食べるときは、一口にたくさん食べず、よく噛んで食べましょう。
よく噛んで食べることで、魚の骨が細かく砕かれ、喉に刺さりにくくなりますよ。
また骨が取りにくい魚は、以下の対処をするといいですよ。
さらに骨抜きを使うことで、骨を簡単に取り除けます。
上記の予防方法を心がけて、魚の骨が喉に刺さるリスクを減らして、美味しい魚を安心して味わいましょう。