「ニラってどんな野菜なの?」
「加熱しても栄養は残るの?」
「ニラの栄養、最大限に活かす方法は?」
多くの方が料理にニラを取り入れた経験があるでしょうが、そのほとんどは加熱調理されたものです。
ただ「加熱することで栄養が失われるのでは?」と疑問を感じる人もいるかと。
そこで今回は、ニラの基本情報から加熱しても栄養が失われない理由について解説しますね。
記事後半ではニラの健康効果と栄養成分を紹介するので、ぜひ最後までごらんください。
ニラの基本情報
ニラはネギ科に属する野菜です。
生産地としては、
が有名です。
とくに高知県ではニラの全国出荷量の4分の1を超える生産量を誇り、日本最大のニラ供給地とされていますよ。
ニラの最も良い時期は春です。
でも秋から春にかけて広範囲で栽培されているため、年間を通して手に入れられます。
ニラを生で食べても大丈夫
ニラは加熱して調理されることが多く、
に欠かせない食材として親しまれています。
しかしニラは生でも食べられるのです。
シャキシャキとした食感は、調理法によっては別の楽しみ方ができます。
生でニラを食べると、加熱によって減少した栄養素もしっかりと摂取できるため、栄養面でのメリットがありますよ。
加熱調理で栄養は減るのか?
ニラは栄養価が高い食材です。
ビタミンB群など熱に敏感な栄養素が含まれており、加熱すると減少します。
しかしニラ特有の成分であるアリシンが、ビタミンBの吸収を助け、加熱による栄養の損失を補う役割を果たします。
つまり加熱調理しても、ニラから十分なビタミンBを得られるのです。
さらにニラに豊富に含まれるカロテンは、炒めることで油との相互作用により、吸収率がアップします。
ニラを油で炒めるなどの加熱調理は、カロテンの摂取にピッタリですよ。
ニラの健康効果と栄養成分
ニラは中国原産で伝統的な野菜です。
長年にわたり漢方薬としても利用されてきました。
ニラの健康に対する効果と栄養価を見ていきましょう。
主な栄養成分
ニラには豊富な栄養が含まれています。
栄養成分は以下の表どおり。
栄養成分 | 含有量 |
---|---|
エネルギー | 20キロカロリー |
タンパク質 | 1.7g |
脂質 | 0.3g |
食物繊維 | 2.7g |
ナトリウム | 1mg |
カリウム | 510mg |
カルシウム | 48mg |
マグネシウム | 18mg |
βカロテン | 3500μg |
ビタミンB1 | 0.06mg |
葉酸 | 100μg |
これらの栄養素の中でも、とくにβカロテンの含有量が緑黄色野菜の中でも際立っています。
スタミナを支える野菜としての地位を確立していますよ。
ビタミンEの力
ニラには抗酸化作用のあるビタミンEが豊富です。
ビタミンEは体内で発生する有害な活性酸素を除去し、
を抑える役割を持ちます。
活性酸素はストレスや外部からの刺激により生成されます。
活性酸素を完全に止めることは不可能です。
しかしビタミンEを積極的に摂取することで、活性酸素の害を最小限に抑えます。
の低減などの効果が期待できますよ。
食物繊維の豊富さ
ニラは食物繊維も豊富で、そのほとんどが不溶性食物繊維です。
不溶性食物繊維は便の量を増やし、腸を刺激して排便を促す働きがあります。
便秘に悩む方には、ニラを食べるのがおすすめです。
ただし食物繊維の摂取バランスも重要です。
不溶性食物繊維だけでなく、水溶性食物繊維もバランス良く摂りましょう。
ニラには不溶性食物繊維が主ですので、水溶性食物繊維を多く含む食品と組み合わせて摂るのがいいですね。
まとめ: ニラの栄養とその利用法
ニラは栄養豊富さで知られ、とくにβカロテンにおいては他の野菜を大きく上回ります。
加熱調理によるビタミンBの一部損失も、アリシンの助けにより栄養摂取には影響がないことがわかります。
ニラを摂取後の効果を最大限に引き出すために、上記のポイントを踏まえた利用法を考えてください。
食事への取り入れ方一つで、ニラから得られる栄養価をさらにアップできますよ。
ニラをより深く知りたい方は、ぜひこの記事もご覧ください。